江戸時代は初期には浅野家、のちに御三家の紀州徳川家の領地(紀州藩)であり、附家老として田辺に安藤家、新宮に水野家を置いていた。
古くから「木の国」と謳われたほど山林が多く(中山間地域の比率が7割超)、紀伊水道や熊野灘を挟んで変化に富んだ海岸線が続く。
また、このような深山幽谷の地形から高野山開基による仏教寺院や熊野三山などの神社信仰が発達しており、その一方で中世から近代にかけては紀ノ川沿岸を中心に全国から見ても大規模な都市が形成されていました。
県全域で果樹栽培を中心とする農業が盛んで、特に県中部でのみかん栽培や御坊市を中心とする花卉栽培、田辺市を中心とする梅などの特産品があり、他に小規模であるものの水産業、林業が盛んで、各地でのブランド育成が進んでいます。
このような地形から、果物特にみかん、梅は良く知られています。
また海の幸も多く、様々な特産品・名産品の数々があります。
魚介類・肉類
- 熊野牛
- 肉質はきめ細やかで柔らかく、味は香ばしく、肉そのものの風味に優れている。さらに焼いたときの香りの良さも魅力です。
- イブの恵みのイノブタ肉
- イノブタは一代雑種にこだわり、豚肉に比べると赤みが濃く、歯応えがあり、保水性が高くて肉汁の漏出が少ないのが特長です。
- 紀南の伊勢えび
- 和歌山県でも南部を中心に白浜町、みなべ町、串本町と並び、周参見(すさみ)町などでは伊勢エビの漁獲量が多く、盛んです。
- 本クエ
- 日高町の名物といえば冬に旬を迎える本クエがあります。成長すると体長1m、体重20kgを超える大型の魚です。
- 鮎
- 和歌山県のあゆ養殖は豊富な河川伏流水を利用して紀の川、富田川を中心に発展してきました。生産者が天然あゆに近づけるため、えさ等にこだわりを持ち努力し続けた結果、安心安全はもちろん優れた品質のあゆが漁獲できるようになりました
- はも
- 紀伊水道のきれいな海流の循環がある和歌山沿岸で獲れるはもは、皮がやわらかく非常に食べやすくて絶品です。
- マグロ
- 「紀州勝浦産生まぐろ」は、100%はえ縄漁船による天然まぐろであり、漁獲されたまぐろを一本一本丁寧に活け締め処理し、船内において冷水保存(氷温)することにより、漁獲された直後の新鮮さと品質を. 保ったまぐろです。
- 海の生ハム
- 日本一の生鮮マグロの水揚げ量を誇る紀州勝浦ならではの特産品です。海の生ハムは紀州勝浦で水揚げしたマグロを使用してつくられています。
果物・野菜類
- 有田みかん
- 「有田みかん」の中でも、有田市新堂地区で生産されたものを「新堂みかん」、有田郡湯浅町田地区で生産されたものを「田村みかん」と呼び、有田みかんの中でも最高級ブランドとされています。
- 田村みかん
- 南北に約2キロ、東西に約3キロの湯浅町田村地区は、有田地方の中でも特に美味しいみかんが収穫されることで有名です。
- しもつみかん
- 完熟晩生みかんを木造土壁の蔵で糖分や酸味のバランスが良くなるまで貯蔵熟成させた、独特のコクと甘みがあるみかんです。
- ゆらさつき八朔
- 手に持つとズッシリと重く、中の薄皮を剥くと瑞々しい果肉が姿を現し、果肉はとてもジューシーで、酸味が程よく苦味も少なく、八朔らしい爽やかな風味の中にしっかりとした甘味が感じられる逸品です。
- じゃばら
- 和歌山県の飛び地、筏下りで有名な北山村から熊野市にかけての原産で、この地方に江戸時代から分布していたゆずと九年母、紀州みかんなどの自然雑種の香酸柑橘です。
- 南高梅の梅干し
- 特に南部郷で栽培される最高級品、紀州南高梅の梅干は他品種のものに比べ格段にやわらかくて美味しいことはよく知られています。
- 桃
- 淡いピンクで上品な外観、果皮が手で剥けるくらい柔らかく、大玉で香り豊かな桃は全国的に高い評価を得ています。
- 柿
- 生産量全国一(08年)の和歌山の柿は、県北部を中心に気象条件を生かして、大きく色付きの良い柿が生産されています。ジューシーでやわらかい「たねなし柿」、糖度が高くサクサクした食感の「紀の川柿」、甘柿の王様「富有柿」等があります。
- あんぽ柿
- 日本有数の柿の産地、和歌山県で作られる渋柿の品種「たねなし柿」を、丁寧に干して作られる干し柿の中で、干しきらずに50%前後の水分を残したものを「あんぽ柿」と言います。
- 高野豆腐
- 「高野豆腐」とは高野山で製造される、豆腐を凍結乾燥させた保存食である「凍り豆腐」が精進料理の一つとして全国に広まったものとされています。「高野豆腐」は豆腐と比較して豆本来の栄養素が凝縮されており、低カロリーながらも、栄養価の高いヘルシーフードです。
- 胡麻豆腐
- 胡麻豆腐(ごまどうふ)は精進料理のひとつで、奈良県および和歌山県の郷土料理です。「豆腐」の名称であるものの、原材料に大豆は含まれないようです。
和菓子・洋菓子類
- 南紀白浜 柚もなか
- 南紀白浜 柚もなは、上品な風味で親しまれる、白浜温泉の伝統的な和菓子です。
- うすかわ饅頭
- 特に本州最南端の潮岬があることで有名な東牟婁郡串本町における代表的な土産菓子であり、同町内にある景勝地橋杭岩にちなんだ饅頭です。
- 福菱 かげろう
- その名の通り、口に含めば自らあとかたもなく溶けて、なつかしい無添加の優しさは赤ん坊から安心して召上って頂けます。
- 芋いも
- さつまいもをかたどった「芋いも」は、シナモンの香りとほこほこの黄味餡が優しく調和し、和風とも洋風ともいえる懐かしくて、優しいおいしさです。
名物・B級グルメ・その他
- 海の生ハムは生にこだわり抜いた魔法の逸品、凝縮されたマグロの旨味と豊かなスモークの香り、薄味で癖がなく、どんな食材とも相性良いと人気があります。
- 柿の葉寿司
- じんわり熟成されたネタの味わい深さ、甘めのシャリ、柿の葉のほのかな香りが楽しめる逸品で、ひと口サイズで食べやすく、箱の中に柿の葉に包まれた寿司がきれいに並んだ見た目がかわいらしいと、おみやげとしても人気が高いものになっています。
- こんぶ巻梅
- 塩分約8パーセントと、うす塩甘口な味に仕上げた紀州南高梅をひと粒ひと粒、函館産の白板昆布で丁寧に手巻きにしたものです。
- めはり寿司
- お土産としての「めはり寿し」は電車の中で駅弁として味わっていただくため一口サイズの大きさにし、日持ちを考え酢飯に紫蘇と胡麻を混ぜ合わせて風味に一段の工夫しているようです。
- 釜揚げしらす・天日干しらす
- 伝統の技とこだわりの素材・製法によって生まれた鮮度抜群の釜揚げしらす・天日干しらすです。
- なれ寿司
- 和歌山に古くから伝わる郷土料理の一つで、800年以上の歴史があるとされ、昔から有田・日高地方の人々が秋祭りなど地域の行事食として作り、その技術を伝承してきました。サバをすし飯にのせ、あせの葉で巻いた後、すし桶にきっちり詰め、重しをかけ4日ほどおいて食べます。
- あしべ焼蒲鉾
- 紀州名産「あしべ焼き」は和歌山湾で取れた白くちのすり身をふんだんに使い板に盛り付け蒸し上げた後、表面に焼き色をつけたものだそうです。
- 紀の川漬
- 紀州大根の漬物加工品としては最も優れた漬物として挙げられるほどの美味しさで、発売開始後間もなく人気に火が付き、関西地区の問屋はこぞって紀の川漬を仕入れたようです。
- 梅うどん
- うどんと梅干しの爽やかなコンビネーション、程よい塩分で仕上げた「うす塩味梅」「しそ漬梅」、皮が薄く、果肉が厚い最高級南高梅を使った、つるりとなめらかな喉ごしの梅うどんです。
- 熊野牛カレー
- 熊野というと「熊野古道」が特に有名だが、熊野の自然で育った熊野牛のうまみ大ぶりの牛肉がつまったカレーです。
- 高野山 月のしずく
- 弘法大師(空海)にゆかりの深い高野山麓、神野々(このの)の里の深層1,187mより湧き出た温泉水「銀水」には、多種多様のミネラル成分が含まれております。