「愛媛」という県名は,古事記の国生みの神話にでてくる「愛比売」が「愛媛」に転化したようです。
愛媛県は,四国の北西に位置し,北側には瀬戸内海に面した平野が広がり,南側には西日本で最も高い石鎚山(1,982m)がそびえています。
瀬戸内海・宇和海には200余りの島々があり、海・山両方の自然に恵まれています。
国宝・重要文化財の多い大山(おおやまづみ)神社、村上水軍、松山城、道後温、内子町をはじめとする南予の古い町並みなど多くの歴史と伝統ある文化が残っています。
海、山に囲まれた愛媛県には、海の幸やかんきつ類などたくさんの名産品・特産品があります。
魚介類・肉類
- 戸島ぶり
- 全身がトロのようだと讃えられる戸島ぶりの脂が乗った切り身は口の中でとろけるようで、一口食べればやみつきになる味だといいます。
- 岬あじ
- 豊予海峡は、激しい潮流と海底の複雑な地形から栄養豊富な好漁場といわれ、日本有数のあじ、さばの漁場としても知られています。
- 真鯛
- 西日本のリアス式海岸となった地域において、養殖が盛んに行われており、愛媛県は生産量が日本一で県の魚にも指定されています。
- アナゴ
- 瀬戸内海にある中島で養殖されているアナゴで、松山市の農林水産ブランドに認定されています。
- アワビ
- 津和地島で養殖されている純国産「蝦夷アワビ」は、2007年には、松山農林水産物ブランドに認定され、松山を代表する水産物となっています。
- 愛南ヒオウギ
- ホタテ貝に似た形の2枚貝の一種で、オレンジや黄色、赤、紫など鮮やかな貝で、大きさは、ホタテ貝よりやや小さめだが、味は濃厚です。
- トラフグ
- 伊予灘に面する長浜では、下関ブランドとまったく同じフグが水揚げされ、しかもそれをリーズナブルに味わえます。
- いきな車えび
- 車エビの養殖が盛んな愛媛県上島町の島、生名島(いきなじま)で育てられた車エビは「いきな車えび」と呼ばれています。
- 奥地あじ一夜干し
- リアス式の地形が得られる豊富なエサと豊後水道の潮流に育てられて、バランスのいい肉質で、身は黄金に輝き、脂のノリもよく、身が締まった奥地あじは築地市場でも評価されています。
- 煮干しいりこ
- 愛媛県松山市では、瀬戸内海の流れの速い海域に生息する「カタクチイワシ」を使った煮干が作られており、地域の特産品にもなっています。
- 宇和島蒲鉾
- 宇和島市で1848年創業、伝統の味を守る老舗蒲鉾店のかまぼこ、じゃこ天、あげ巻等は、新鮮な地魚をふんだんに使い、伝統工芸士の技をもつ職人によって昔ながらの製法で作られています。
- 花かまぼこ
- 八幡浜に水揚げされた生魚を使用し、調味料を極力抑えて、魚の味を生かした状態ですり身が作り、それを乾燥させて削ったのが「削りかまぼこ」で、花かまぼこと呼ばれます。
- 「かまぼこの村上」のかまぼこ
- 大島の素材を使い、大島で育まれた技で、大島生まれの職人が作った味です。
果物・野菜類
- 愛媛みかん
- 愛媛県は、「温州みかん」をはじめとするみかんの栽培が盛んで、各地で様々な品種が作られています。
- 干し しいたけ
- 大洲を代表する名産品のひとつで、県内1位の生産量を誇るだけあって、毎年「大洲しいたけフェスタ」というイベントが開催されるほど愛媛でも名高いものです。
- トマト
- 豊富な日射量と清らかな水に恵まれた大洲地域はトマトの生産が盛んで、ここで採れるトマトは、昼と夜の温度差に育まれ、真っ赤な色味と濃厚な甘みが特徴です。
- 夏芋(里芋)
- 大洲では里芋のことを「夏芋」と呼び、旬の食材の一つとして親しまれている。まが玉のような形で、ほんのりと甘く、ねっとりと柔らかい口当たりが特徴です。
- 伊予かん
- みかんに並ぶ愛媛の名産フルーツである「伊予かん」は、その名前から愛媛原産と思われがちだが、じつは古くから山口県で栽培され、当時は「穴門みかん」と呼ばれていたそうです。
- ポンカン
- 温州みかんと同じように皮が剥きやすい「ポンカン」は、果肉を包んでいる中の袋も薄くやわらかいのでそのまま食べられることから子供にも人気です。
- せとか
- 「せとか」とは、2001年に品種登録された品種で、当時、濃厚な甘みを持つことで知られていた柑橘類「マーコット」の品種改良からうまれたといいます。
- 紅まどんな
- 高級感が感じられる赤みがかった外観で、外皮と実を包む内皮が薄く、たっぷりと実が詰まっているという特徴に加え、実がやわらかくて、果汁が多いので、まるでゼリーのような食感で楽しめます。
- カラマンダリン
- 「温州みかん」と「キングマンダリン」という品種を交配してうまれた「カラマンダリン」は熟成させる期間があるため、一般的なみかんよりも出荷時期が遅く、4〜5月が最盛期となります。
- 日の丸千両
- 愛媛県の八幡浜湾を望む急傾斜地、で栽培されている「日の丸千両みかん」は太陽光、海からの照り返し、石段からの反射の恵みを受けて育ち、みかんの里、愛媛の中でもトップブランドのようです。
- 弥生紅
- 春の訪れを感じる3月、「弥生月(3月)にふさわしく、艶やかでおいしい伊予柑を」という思いを込めて名付けられた「弥生紅」です。
- 宇和島みかん
- 愛媛県宇和島は温暖な気候は柑橘類の栽培に適しており、県内随一のみかん産地となっています。
- あまおとめ
- 「とちおとめ」と「さがほのか」を掛け合わせて作られた新品種で、愛媛県の独自品種の「あまおとめ」は、少ない酸味と高い糖度が特徴で、年齢を問わず人気が高いようです。
- すいか
- 大洲のすいかは、ルビーのような果肉の赤い色が美しく、そのシャリシャリとした歯ざわりとジューシーなさっぱりとした甘みは、夏の暑さを吹き飛ばしてくれるさわやかさです。
和菓子・洋菓子類
- 別子飴
- 日本三大銅山のひとつ別子銅山の歴史を讃え、その名をつけた別子飴は銅釜で水飴を炊き上げ、創業以来変わらぬ製法で実直につくられています。
- 坊っちゃん団子
- 若き日の漱石が旧制松山中学に教論として赴任していた頃、毎日のように通ったという道後温泉に行った帰りに、好んで食べた団子にちなんで作られたのが「坊っちゃん団子」です。
- タルト
- 全国のおみやげベスト30にも選ばれ、ゆずの香りがふんわり漂う生菓子だが、日持ちも長くご贈答のお菓子としても好評を得ています。
- ポエム
- 和菓子の上品な味わいと、洋菓子素材の芳醇な風味を、独自の製法技術で調和させた創作菓子です。
- 銘菓 坂の上の雲
- 司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」に因んだ焼きまんじゅうには、国産の梅を一つ丸ごと入れてあります。
- 山田屋まんじゅう
- わずか22gという一口サイズのまんじゅうで、140年以上も続く和菓子屋「山田屋」のただ一つの商品です。