東西に長い四国の南部に位置し、太平洋から四国山地の尾根までの範囲にわたる高知県は、「海の国」としてのイメージが強いが、香長平野と南西部の四万十市周辺がやや広い平野となっているほかは、そのほとんどが海の近くまで山が迫る典型的な山国のようです。
山地率は89%にも及び、全国平均の54%と比べてもその険しさが際立っているようです。
また、日本最後の清流といわれる四万十川は全国的に有名で川の恵みにも恵まれているようです。
日照時間も多いが、降るときには一気に降るという気候で、土佐人の物事にこだわらない性格は、そんな気候が影響しているのではないかと言われることもあるようです。
私も転勤族で、様々な地方出身の方との交流がありますが、県民堅気のようなものをいつも感じていました。
魚介類・肉類
- かつおのたたき
- 鰹の表面を炙り、みょうがやにんにく、ねぎなどの薬味をのせて食べるかつおのたたきは、初夏、若葉の頃の上り鰹(初鰹)、秋、下り鰹(戻り鰹)の年に2回の旬を楽しめます。
- 鯛
- 全国トップレベルのマダイ生産量を誇る高知県須崎市の浦ノ湾は、鯛の養殖が盛んです。養殖ののイメージ改善を図ろうと、研究を重ねて生み出された海援鯛はブランドタイです。
- ウツボのタタキ
- 一般的にグロテスクな容姿から下等な魚で安価だったが、近年、淡白で身がしまり、特に皮が美味なところから評判が広がり、高級魚なみの値段になっているようです。
- 鮎
- 高知を代表する清流・四万十川や安田川は、天然の鮎・あめご等に出会える希少な川魚の宝庫です。天然の鮎の塩焼きは最高です。
- うなぎ
- 高級食材として名を馳せる四万十川の天然うなぎの美味しさは言うまでもないが、全国でも有数の美しい川がある高知は、養鰻のレベルが高く、天然に引けをとらない美味しさとと評判のようです。
- ツガニ(モクズガニ)
- 高知県の各河川に生息するカニで、関東では「モクズガニ」、関西では「ズガニ」と呼ばれ、昔から地元の人たちには美味なことで知られているカニです。
- くえ鍋
- 体長1mもある巨大魚で、漁獲が少なく幻の魚と言われているくえをを使った、土佐の鍋料理の「くえ鍋」です。
- 酒盗(しおから)
- 魚の「胃」と「腸」を原料とする酒盗で、一匹の魚から少量しかとれない貴重な原料を塩漬けにして、約1年間熟成させたものです。
- 鰹節
- 頭、鰭、腹部の脂肪の多い部分を切り落とし、三枚以上におろし、「節」と呼ばれる舟方に整形して加工された鰹節には、茹で干したのみの生利節、燻製にした荒節、カビ付けし、水分を抜きながら熟成させる枯節・本枯節があります。
- 土佐ジロー
- 高知特産の土佐地鶏の雄と、アメリカ原産のロードアイランドレッド種の雌を交配してうまれた鶏が「土佐ジロー」です。
- 土佐あかうし
- 「土佐あかうし」は、別名「土佐褐毛牛」と言われる褐色の毛色をしている牛で、主に高知県の山間部で飼育されおり、年間550頭前後しか流通しない希少種のようです。
果物・野菜類
- さつまいも
- 高知を代表するブランド「よさこい金時」は、栗のような味わいで、ホクホク感などの食感も含めとても人気があります。
- なす
- 室戸市で栽培されている海洋深層水なすは、なす特有のアクが少なく、まろやかな甘み特徴で、知名度も上がっています。
- フルーツトマト
- 果物のような甘さが特徴のフルーツトマトは、小さく甘みの強い高糖度化をはかったトマトの事で、品種名ではないようです。
- はすいも
- 土佐の郷土料理にもよく使われるはすいもは、高知県で「りゅうきゅう」と呼ばれ、茎の部分のみを食べる里芋の種類のようです。
- 文旦(土佐文旦・水晶文旦)
- 「土佐文旦」や「水晶文旦」などの品種がある高知のフルーツの代表の「文旦(ぶんたん)」は柑橘類の一種で、標準和名はザボンのことです。
和菓子・洋菓子類
- 芋けんぴ
- サツマイモを原料としたかりんとうのようなお菓子です。
- ミレービスケット
- 昭和30年頃からの超ロングセラーの、10円玉ほどの花丸型のビスケットは、高知に行くとあちこちで見かける懐かしいお菓子です。
- 野根まんじゅう
- 厳選した十勝小豆をざらめと共に炊き、愛情と根気と一緒に練り上げてつくられるまんじゅうは、明治維新後から5代にわたって続く老舗の菓子店の味です。
名物・B級グルメ・その他
- 馬路村 ぽん酢しょうゆ
- 天然ゆずをたっぷり使い、まろやかなかつおだしとの味わいが絶妙なぽん酢しょうゆで、さまざまな料理によく合います。
- 鍋焼きラーメン
- 戦後まもなく、一軒のラーメン屋がラーメンを出前するとき冷めないようにホーローの鍋に入れたのが鍋焼きラーメンの始まりだといいます。